2004.4.24.up
私たちが日常普通に使っている言葉には、想像以上に仏教関係の言葉から借用しているものがあります。
倫理や現代社会の授業の導入になると思いますので、ちょっと並べてみます。
| 挨拶 | 禅宗での問答 |
| 天の邪鬼 | 毘沙門天が腹部に帯びる鬼面の名。水の神。 |
| 意識 | 六識の一つ。 |
| 意地 | 心のこと。 |
| 一大事 | 仏がこの世に出現したこと。 |
| 一味 | 平等であることのたとえ(海水の水はどこでも同じ味)。 |
| 因果・因縁 | 因は果(結果)をまねく直接の原因、縁は因を助けて果を生じさせるもの。 |
| 会釈 | 全く違う説もよく紹介してみること。 |
| 縁起 | 因果生起の略。物事が全て因・縁・果の道理でおこること。 |
| 大袈裟 | 豪華な衣装。 |
| 億劫(おっくう) | 劫(きわめて長い時間)に比べて目先のことは些細なのでやる気がない。 |
| 我慢 | 心がおごり高ぶること。思い上がること。 |
| 機嫌 | 人の忌み嫌うことをうかがい知ること。 |
| 愚痴 | 心性愚昧。理をわきまえないこと。 |
| 後生 | 来世(の極楽往生)。 |
| 金輪際 | 「金輪」は世界を支える四輪の最上。「金輪際」はその最下辺。 |
| 支度 | 支具(本尊の供養の道具)をととのえること。 |
| 失念 | 心が乱れ、自制心を失うこと。 |
| 邪魔 | 仏教の修行者に対して、妄見を説いて悟りへの正道を害する者。 |
| 宿命 | 宿世(前世)における生活→前世から定まっている運命。 |
| 随分 | 力量の分限に従うこと。 |
| 退屈 | 修行中、困難なものを見てしりごみすること。 |
| 大丈夫 | 偉大な人=仏。 |
| 達者 | 仏教の奥義をきわめた人たち。 |
| 馳走 | 仏のために韋駄天が走り回って食べ物をあつめたこと。 |
| 皮肉 | (骨髄に対して)皮相的なものごとをさす。 |
| 無法 | 現在の法(有法)に対し、過去・未来の法。 |
| 迷惑 | 誤ったり明らかでないこと。 |
| 滅法 | 因果の造作を離れた法の世界。何人にも見えない真実の世界。 |
| 勿体 | 一切のものは因果生起のものであるという意味。 |
| 油断 | 灯火の油を絶やさないこと。 |
もちろん、ほかにもたくさんあると思います。