最初に時差の基本を確認しておきます。

 これは地球を上(北極側)から見た図です。

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 地球は24時間で1回転しています。1回転=360°ですから、1時間に15°です。
 逆に言えば、経度で15°離れると、1時間の時差がある、ということです。

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 経度15°ずつ区切ってみると、24分割できます。
 教科書や地図帳にある「等時帯」は、これを基本として作られています。

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 例として、でぬられた場所の時刻を基準に時差を考えてみましょう。

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 を基準(±0)とすると、のところは・・

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 右回りに10、つまり−10時間となります。

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 オレンジのところは・・・

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 右回りに5、つまり+5時間になります。

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 もし16時だとすると・・

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 は、16時−10
 オレンジは、16時+5 だから・・・

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 6時21時、となります。

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 もしも20時なら、

 は、20時−10=10時です。

 オレンジは、20時+5=25時ですが、一日は24時間ですから、くりあがって翌日の1時です。

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 ところで、この調子で進んでいくとどうでしょう。

 緑の方、左回りを続けていくと、9時、8時、7時とさかのぼっていきます。

 一方、オレンジの方、右回りを続けていくと、翌日の2時、3時、4時と進んでいきます。

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 はて。では、のところは?

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 右回りでいくと明日の6時
 左回りでいくと今日の6時

 どちらも正しくなってしまいます。

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 そもそも、スタートまでたどってくるとどうでしょう。

 左回りに1回転すると、きのうのこの時刻になります。

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 右回りに1回転すると、明日のこの時刻になります。

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 こんな変なことになるのは、地球が丸くて終わりがないためです。

 そこで、無理矢理ですが「終わり」を決めますある経線を決めて、そこを越えては回らない、たどらないことにします。

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 この赤線までは、左回りで計算します。

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 この赤線までは、右回りで計算します。

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 スタートがどこになっても同じです。あくまで、この線をこえてはいけません。

 これで、時刻や日付は一つに決まります。

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 この線の両側では、時刻は連続していますが、時差を計算する時にはこの線をまたげないので、ぐるりと地球を一周しなければいけません。

 当然、日付は必ず変わってしまいます

 そこで、この線のことを「日付変更線」と読んでいます。

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