世界史の授業と国旗14 国旗はどのように扱われるものか
- 国旗は国のシンボルである。国旗に込められているものは、
- 歴史や伝承
例:アメリカの星の数(州数の増加)、アルゼンチンの太陽(独立戦争)、スリランカのライオン(シンハラ族の伝承)- 目標や理想
例:アラブ諸国の3色、ブラックアフリカの3色、中央アメリカの3色(ともに1つの国をめざしている)- 外交方針や友好関係
例:イギリス連邦諸国のカントン部分のユニオンジャック- 国旗の取扱いは、その国への対応を表す。
- 国どうしの友好や互いの尊重
例:キャンプデービッド合意(1977)の写真にあるイスラエルとエジプトの国旗など- 愛国心や国民の団結の強調
例:東西ドイツ統合の際に掲げられたドイツ(旧西)国旗、アトランタ五輪の開会式に持ち込まれたグランドゼロの米国旗など- 逆掲揚、取り違えなどは要注意。
例:1992年の米ワールドシリーズでのカナダ国旗逆掲揚、1958年のアジア大会でメインポールに台湾国旗を逆掲揚
※イギリス国旗は特に要注意- 国旗を降ろす・燃やす・やぶる →その国への抗議の表明
例:ベルリン五輪での孫基禎の「日の丸抹消事件」、竹島問題への抗議で韓国で焼かれる日本国旗など