赤米


 赤米については、『日本史モノ教材』をはじめいろいろなところで取り上げられています。私も購入して授業で使ってみました。

 

 左が赤米、右は白米です。ごらんのように赤いのは種皮(ヌカ)の部分なので、精白しすぎると白くなってしまいます。また炊くときもあまり熱心に研ぐと、色が抜けてあまり赤くなってしまいます。

 授業では、弥生時代の導入で使いました。まず炊く前の白米と赤米と玄米を配って色を比較させ、そのあとで家庭科の炊飯器を借りて炊いた赤米ご飯を試食しました。生徒は食べ物ネタに敏感なので、のって来ました。ただ、玄米に近い味なのでおいしいとは言えませんが。

 生徒の間から、「これ赤飯と関係あるの?」という声が必ず出てきます(実際、ごま塩をふると食べやすくなります)。ことはそう簡単ではないのですが、そんな風に思いを巡らせることが大事だと思います。

 その後、白米と玄米の違いを説明したり、関連するビデオを見せたり、道明寺糒を配ったりして、米について色々と考えさせることができます。

 なお赤米の入手方法ですが、有名なのは京都の(株)かじわら米穀店(075−561−4583)で「赤ごめ縁喜米」という商標で売っているものです。95年の価格表によると、1キロ1750円を基本に様々なバージョン(特注で300gというのもある)もあります。
 また、この店では他に「黒ごめ紫雲」「香り米弥栄の香」「古代米八重の緑」など手広く扱っておられます。
 また、「蘇」を売っているので有名な飛鳥寺の売店でも、別の種類(うすい赤紫、長粒米)の赤米を売っているのをみたことがあります


 さて、授業で触れたのはここまでですが、別の機会があってさらに赤米について考えてみました。それは、「赤飯の原型は赤米か?」「赤米は古代米か?」という点についてです。

 これについては、頁を改めてご紹介します。


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