このページでは、興味や関心をひくためのウケ狙いや、説明があっても短時間のもの、一つ一つについて単独のページを作るほどではないものを、まとめてご紹介します。
サッポロビール
入手は簡単ですが、できるだけ☆のロゴの大きいものがほしいところです。下の写真は「北海道限定クラシック」ですが、確か大阪で何かのフェアで購入した記憶があります。
SINCE1876を |
非常に有名な話なのでご存知の方も多いと思いますが、サッポロビールのルーツをたどると、開拓使にたどりつきます。開拓使は官庁であるにとどまらず、北海道への殖産興業を推進しました。その一つが、麦酒醸造所。「SINCE 1876」は、開拓使時代にビールが生産され始めた年です。明治9年ですよ。
ロゴマークの☆が、そもそも開拓使のシンボルマークです。有名なところでは、札幌の時計台にあります。もっとも、あちらは赤色ですが、サッポロビールももともとは赤色でした。
開拓使麦酒醸造所が民間に払い下げられたのは1886年。開拓使で払い下げといえば明治14年の政変、開拓使官有物払い下げ事件です。殖産興業でも政治史でも気軽に使える教材です。
理研のドレッシング
青じそなどヘルシーなドレッシングを販売しているのは「理研ビタミン」。この「理研」は理化学研究所のことです。
理化学研究所は、1917年設立の科学研究所で、鈴木梅太郎、寺田寅彦、長岡半太郎、池田菊苗、本多光太郎、湯川秀樹、朝永振一郎、仁科芳雄といった蒼々たるメンバーを輩出しました。
特に注目はビタミン。鈴木梅太郎のビタミンB(オリザニン)発見は有名ですが、理研の鈴木梅太郎研究室ではビタミンAの抽出に成功し、理研はこれを工業化して製造販売して成功します。その後、ゴムや工作機械など分野を広げ、理研コンツェルンとして新興財閥の一つに数えられるまでになります。
太平洋戦争中には原子爆弾の研究も進めていましたが、敗戦・財閥解体を受けました。現在の理研ビタミンは、戦後1949年に再興されたものです。
北前館のみやげ袋
これは、自分で購入したものではありません。知人が山陰に旅行に行ったおり、いただいたものです。
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北前船は、近世の運輸交通で登場します。河村瑞軒が整備した、日本海側と大坂を結ぶいわゆる西廻り航路を就航し、北海道(蝦夷地)も含めた重要な運輸路線でした。に足を伸ばしました(ちなみに東回り航路を就航するのが「東前船」)。年貢米以外にもさまざまな品物も運び、販売して利益も上げていました。
ロゴマークは北前船の形をデザインしており、分かりやすいです。
「北前館」は、兵庫県豊岡市竹野町にある総合施設で、北前船資料館(復元模型などの展示)、レストラン白帆、竹野温泉遊湯館などがあるようです。JR竹野駅からは離れているようで、私には行きにくそうですが…。