今回は、お土産物の包装紙に着目してみました。
これらは実際に使ってはいません。将来のための「キープ」です(^^;
これは渥美半島方面へ旅行した時のお土産に買った「あさりせんべい」の包装紙です。
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「一掃百態」は 渡辺崋山直筆とのこと |
この絵は、江戸後期、蛮社の獄の犠牲となった蘭学者・渡辺崋山の「一掃百態」です。崋山は渥美半島にあった田原藩の家老であり、また優れた画家でもありました。
この作品で特に有名なのは寺子屋の場面です。美術作品としてより江戸時代の教育の説明に使われて、教科書や図表などによく載っていますが、この包装紙でも上の写真の左下にそれが見えます。
だからどうしたというわけではないのですが....話の種くらいにはなるのでは。
さて次に、大阪の和菓子屋さん「喜屋洲」のみたらし団子の包装紙です。
この絵は、四天王寺所蔵の「扇面古写経」のうちの一つがもとになっています。「扇面古写経」は、平家納経などと同じ院政期の美術を代表する美しいもので、やはり図表や教科書によく載っています。またこの面は市の風景を描いたもので、経済の発展や女性の風俗などの面からも貴重なものです。
包装紙の方はかなり省略されていますが、もとの雰囲気はよく伝えています。また、店の中に「五代目きやす」の文字が吊されているのも、小技としてはナイスです。
だからどうしたというわけではないのですが....話の種くらいにはなるのでは。
最後に、こちらは明石でお土産に買ったおせんべいの包装紙です。
明石付近の拡大.. |
ここではまず、「人丸」が問題かと思いますが、明石は柿本人麻呂ゆかりの地とされており、山陽電車にも「人丸前」という駅があります。それが会社名に使われています。
次に「子午せん」ですが、これはもちろん「子午線」から来ています。明石は東経135度線の真下にあり、これが日本標準時を決める基準の子午線ですから。この辺りは、歴史というより地理の教材になるかもしれません。
最後にこの地図ですが、古地図っぽいのですが詳しいことは分かりません。いわゆる「行基図」と似てますが、ちょっと違います。どこかで見たような気がするのですが…。