金印(レプリカ)



金印模造アップ 金印(もちろんレプリカ)のドアップ写真です。細かい部分もよく分かる思います。もとは金色に着色してあったのですが、くりかえし使っているうちに、だいぶはげてしまいました。また、赤が残っているのは朱肉が落ちていないからです。

【入手】 学研まんが『日本の歴史』のプレゼントで、10巻分の応募券をおくればもれなくもらえました(1987年)。今はどうでしょう?
 有償での購入は可能なようです(『日本史モノ教材』・『歴史地理教育』546)。価格は3千円くらい。ちょっと高いけど、インパクトは強いし、壊れませんから(^^;
 また最近知ったのですが、山川出版社がレプリカを取り扱っているようです

【触る】 サイズやら紐のヘビの図案など、手に取ってみるとよくわかります。ヒモ(紫綬)はテキトーなものをつけていますが…。

【朱肉で】 やはりこれが基本でしょう(^_^) 小さな朱肉と一緒に教室で回します。「押したい人だけでいいよ」と言ってもほとんどの生徒が押しますね。押せば、陰刻であることがよく分かります。ただし、これは本来の使い方ではありません。

粘土に押した金印【粘土に】 文書をひもで結び、その結び目を粘土で封じ、その上から印を押しました。すると、陰刻ですから、文字が浮き上がってくるわけです(この点については、小学館学習マンガ『人物日本の歴史・卑弥呼』にくわしくのっています)。せっかく印があるんですから、ちょっとやってみました。

【ついでに鋳造】 さて、この粘土に押した印は、そのまま鋳型になります(^_^) そこで、これを使って鋳造の実演をしたことがあります。
 手軽に溶かして固められる材質、しかも廉価、これはロウしかない!ロウなら湯煎で溶けます。そこで、理科の実験室をお借りしてガスコンロを持ち込み、生徒の前で鋳造の実演。青銅器も仏像もみんなこの技法です。しかも、金印の複製をお持ち帰りいただけるとういうオマケつき。

 ここまでしなくとも、例えば小国分立や邪馬台国の授業の時に、これを片手に説明するとかなり臨場感が出ます。私の場合、「これが目に入らぬか〜!オレのバックには漢がついとんねんで!」と、奴国王になりきってます。この用途なら、紙などで原寸模型を自作するというテもありますね。


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